書誌事項
- タイトル別名
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- Cell phone as a Media to Collect Medical Information for Pregnancy and Delivery : Correlation between Attribution and Preference of Collecting Information
- ニンシン シュッサン ジョウホウ ニュウシュ バイタイ ト シテ ノ ケイタイ メール ニュウシュ オ キボウ スル ジョウホウ ト ゾクセイ ト ノ カンレン
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抄録
本研究は,妊娠・出産情報を収集する手段としての携帯メールの使い方に関する基礎的研 究である。データは,出産前教室の参加者に対する調査票を配布して入手した。 計155 名の回答者(うち,女性85 名,男性70 名)は,予め想定された21 項目の妊娠・出 産情報を入手するのに携帯メールを使うことを希望するかどうかを尋ねられた。携帯メール を用いて入手することが最も希望される情報は「マタニティ教室の情報」(65.7%)であり,続 いて「出産する病院選びの際,ある病院についての評判を知りたい時」「お産に関する休暇制 度(産休・育休など)の内容について知りたい時」「ある育児用品について,それを使ってい る人の感想を知りたい時」(各60.8%)の順で多かった。 カイ二乗検定の結果,妊娠・出産に関する社会的支援を持っている者は,そうでない者に 比べ,よりよく携帯メールを使って妊娠・出産情報,具体的には,「妊娠中の検査について知 りたい時」(p<0.05),「先輩ママの出産体験について知りたい時」(p<0.01)について入手する 傾向があった。 一方,インターネットに接続することのできるパソコンを,自宅や職場に持っているかどう かと,「出産する病院選びの際,ある病院の施設や特色について知りたい時」(p<0.01)「出産 する病院選びの際,ある病院についての評判を知りたい時」(p<0.001)「妊娠中の検査」(p<0.05) 「妊娠中に妊婦さんが食べてはいけない物について知りたい時」(p<0.01)「出産の方法の概要 について知りたい時」(p<0.05)「赤ちゃんの成長具合について知りたい時」(p<0.05)「他の妊 婦さんがどのように体重管理をしているか知りたい時」(p<0.05)の各項目では有意な差を見た。 それぞれ,パソコンを持っている者で,そうでない者よりも,携帯メールを使って情報を収 集する傾向が少なくなっていた。 本研究の結果は,パソコンを使う頻度の高い者は,携帯メールの長所,短所を知ることが でき,受送信可能な容量の限度を知っていることから,携帯メールを使うことを敬遠する傾 向があると思われた。
収録刊行物
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- 九州大学医学部保健学科紀要
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九州大学医学部保健学科紀要 7 1-12, 2006-03
九州大学医学部保健学科
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174789770112
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- NII論文ID
- 120001219590
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- NII書誌ID
- AA11827066
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- ISSN
- 13482319
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- DOI
- 10.15017/3269
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- HANDLE
- 2324/3269
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- NDL書誌ID
- 8015738
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可