学校予防教育の普及への方途と過程

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  • Processes and Methods for the Dissemination of Prevention Education at School

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説明

子どもの健康と適応問題にユニバーサル予防で対処する教育が開発され4年が経過しようとしている。この学校予防教育はトップ・セルフと呼ばれるが,現在,学校教員が全面的に授業を実施するまでに進展している。本論文では,開発から現在に至るまでのこの教育の展開について紹介し,今後の全国普及を踏まえた具体的方法とその展望が行われた。この教育は,効果評価はもとより,目標の構成と方法に及ぶまで,科学としてエビデンスに基づき開発された。そして,開発された教育は,開発スタッフが学校で実施し,改良を重ね,現在ほぼ完成に至っている。その後,学校教員が開発スタッフの援助を受けながらも全面的に実施するに至ったが,その詳細な手順と方法が紹介された。さらに,今後この教育の全国普及をはかるため,学校主導で予防教育を実施する場合の具体的な手順についての紹介が続いた。また,教育評価については,最終的には無作為化比較試験を目指すが,その試験に至る段階を示し,現段階での評価デザインと評価ツールについて詳述した。最後に,学校主導でこの教育を実施する場合の課題について触れ,迅速に全国普及を目指す必要性とその方法について示唆した。

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