<論説>テッサロニカ事件の意義 : テオドシウス帝権とアンブロシウス

書誌事項

タイトル別名
  • <Articles>The Meaning of the Thessalonica Case : the Empire of Theodosius and Ambrosius

この論文をさがす

説明

ローマ帝国のクリスト教化はコンスタンチヌス帝に初まり、テオドシウス帝によって完成されたものといえるが、真実のクリスト教皇帝としてのテオドシウスの精神的形成には、ミラノの司教アンブロシウスの影響が無視され得ない。その絶頂をなしているのがテッサロニカ虐殺事件である。この事件前後の事態を考察するなら、従来帝権の尊厳を第一義としたテオドシウスが、三九〇年以後、帝権保持の前提に神への敬虔を置くに至った精神的変化を認めることができる。

収録刊行物

  • 史林

    史林 43 (2), 217-240, 1960-03-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572174802059904
  • NII論文ID
    120006818246
  • NII書誌ID
    AN00119179
  • DOI
    10.14989/shirin_43_217
  • HANDLE
    2433/249478
  • ISSN
    03869369
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

問題の指摘

ページトップへ