日本語特性に着目した日本語GTA(J-GTA)の提案

DOI 機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • A new GTA approach based on Japanese culture and grammar
  • ニホンゴ トクセイ ニ チャクモク シタ ニホンゴ GTA(J-GTA) ノ テイアン

この論文をさがす

抄録

看護学研究のため,グレーザー&ストラウスによって提案された分析手法GTA (Grounded Theory Approach)は,情報システム開発における要求分析・評価にも効果的と考えられる.しかし,GTA は,分析に非常に手間がかかることが知られている.本稿では,その原因の一つが,GTA を生んだ国の言語=英語(主語優勢言語)と日本語(主題優勢言語)との違いを軽視しているためであるとの問題提起を行う.そして,日本語の特徴を生かして,1) 切片に付与する「カテゴリー(ラベル))」を,名詞ではなく,用言中心の「文」として.2) 構文的に抽出可能な「主題」を分析に利用し,3) プロパティとディメンジョンに代わり,目理方結あるいは現原対変を用いた改良型のGTA(J-GTA) を提案する.提案手法を,情報システムの評価に適用し,その有効性を確認した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ