小説における「コレ」と「ソレ」の文脈展開機能 : 持ち込み内容を中心に

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タイトル別名
  • Contextual expansion of kore/sore in novels : focusing on the central factor of the implied contents
  • ショウセツ ニオケル コレ ト ソレ ノ ブンミャク テンカイ キノウ : モチコミ ナイヨウ オ チュウシン ニ
  • 小説におけるコレとソレの文脈展開機能 : 持ち込み内容を中心に

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抄録

本稿では小説「清兵衛と瓢箪」を例として、ほかの20編の小説のデータを補充として、文脈展開機能の中心的な要素である持ち込み内容の側面から「コレ」と「ソレ」の違いを考察した。結果として、小説において、「ソレ」の持ち込み内容は、情報量が少なく語句や節レベルの短い言語単位の内容で表されることの多い「物体」「行為・心情」など具体的なものを持ち込みやすい。それに対して、「コレ」の持ち込み内容は、情報量が多く文や連文レベルの長い言語単位の内容で表されることの多い「事態・様相」「発言内容」のような抽象的なものとなりやすいと考えられる。

収録刊行物

  • 同志社日本語研究

    同志社日本語研究 (16), 1-13, 2012-09-30

    同志社大学大学院日本語学研究会

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