カール・ポランニーの「19世紀文明」批判と「二重の運動」論 : 経済的自由主義と社会政策をめぐって

書誌事項

タイトル別名
  • A criticism of "Nineteenth-century civilization" and "Double movement" by Karl Polanyi : economic liberalism and social policy
  • カール ポランニー ノ 19セイキ ブンメイ ヒハン ト ニジュウ ノ ウンドウ ロン : ケイザイテキ ジユウ シュギ ト シャカイ セイサク オ メグッテ
  • カールポランニーの19世紀文明批判と二重の運動論 : 経済的自由主義と社会政策をめぐって

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説明

本稿は,カール・ポランニーが『大転換』で示した「自己調整的市場」と「二重の運動」論とを結びつけることで,彼の経済社会思想を再構築する.彼の見解に依拠すれば,これまで社会の防衛運動として捉えられてきた社会政策が,実際には,経済的自由主義の教義を補強していた.皮肉にも,社会の防衛運動が「自己調整的市場」を有効に機能させたのである.したがって,崩壊の原因は市場の拡大と社会の防衛の両者を統合するまさに「二重の運動」であった.

収録刊行物

  • 經濟學論叢

    經濟學論叢 65 (1), 321-347, 2013-07-20

    同志社大學經濟學會

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