ボードリヤールの消費社会の「理論」と社会システム論に基づくメディア文化の分析枠組みに関する考察

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  • Consideration of an analytical framework for media culture through the examination of social system theory and Jean Baudrillard’s theory of consumer society
  • ボードリヤール ノ ショウヒ シャカイ ノ リロン ト シャカイ システムロン ニ モトズク メディア ブンカ ノ ブンセキ ワクグミ ニカンスル コウサツ
  • ボードリヤールの消費社会の理論と社会システム論に基づくメディア文化の分析枠組みに関する考察

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説明

本稿は,メディア文化や文化産業を理解するための分析枠組みを構築する試みの一環として,ジャン・ボードリヤールの消費社会の理論に見いだされる課題を,社会システム論の発想に立つことでいかに乗り越えることができるのかを検討する。ボードリヤールの議論は,消費社会の社会的論理がいかにして生成するのかという点についての分析が欠けており,結果的に,消費社会の「構造」を静態的に捉えてしまっている。複数の社会システムの複合性から出発する社会システム論の立場に立つことで,そのような静態的な構造分析を,より動態的なものとすることができる。このことは,ポスト構造主義を代表する哲学者ジャック・デリダの議論とも通底するものである。

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