神義論の諸相 : 神と悪、または世界の不完全性の問題

書誌事項

タイトル別名
  • Some topics concerning theodicy : God and evil, or the problem of the imperfection of the world
  • シンギロン ノ ショソウ : カミ ト アク マタワ セカイ ノ フカンゼンセイ ノ モンダイ
  • 神義論の諸相 : 神と悪または世界の不完全性の問題

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説明

「神義論」とは、世界における悪の存在を説明しつつ、神の全知全能性と善性を弁明する理論である。本講演では、この課題に答えるためにライプニッツが考案した論理を踏まえたうえで、現代の英語圏における神義論の代表例である「自由意志論」と「エイレナイオス型神義論」を概説する。一方、ヴェーバーは宗教社会学の分野において「神義論」という語を「『世界の不完全性の問題』に対して宗教の提供する解決法」の意味で用いて諸宗教の比較考察を試みた。ヴェーバーの見解を紹介した後、イエスや親鸞のような宗教者が「神義論を要請する心理」そのものを如何に乗り越えたかにも言及する。

収録刊行物

  • 基督教研究

    基督教研究 81 (2), 1-20, 2019-12-13

    基督教研究会

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