書誌事項
- タイトル別名
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- Irregular antibody screening using fully automatic blood transfusion test device Erytra Eflexis
- ゼン ジドウ ユケツ ケンサ ソウチ Erytra Eflexis オ モチイタ フキソク コウタイ スクリーニング
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抄録
<p>全自動輸血検査装置は,分注ミスの防止,凝集判定の個人差が解消でき検査業務の省力化にも有効である。今回,全自動輸血検査装置Erytra Eflexisを使用したゲルカラム凝集法(Gel-CAT)を用いた不規則抗体スクリーニングの基礎的検討を行った。日常的な遭遇レベルの乳び,溶血,高ビリルビンの影響を受けず,高グロブリンに対しても,間接抗グロブリン試験(LISS-IAT)ではIgG 7,371 mg/dLで,酵素法であるPapainでは連銭形成を生じる検体でのみ影響を受けた。ガラスビーズカラム凝集法(Glass-CAT)を原理とする現行機器との比較では,LISS-IATでKidd,Duffy,Diego抗体がGel-CATに強い反応強度を示し,抗eと抗Diaの各1件はGel-CATでのみ検出した。酵素法ではRh系抗体,Kidd,Lewis抗体でGel-CATが強い反応強度を示し,3件のRh系抗体と2件のKidd抗体は,Gel-CATでのみ検出した。抗体産生早期検体では,抗EでGel-CATのPapainがより早く検出した。抗Jkb,抗Dia,抗Leaでは,PEG-IATと同等時期に検出した。Gel-CATは特にRh系抗体の検出に優れ,抗Dの検出感度はLISS-IATで0.02 IU/mL,Papainでは0.01 IU/mLであった。以上より日常検査に有用であると判断した。</p>
収録刊行物
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- 医学検査
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医学検査 71 (1), 87-94, 2022-01-25
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572321594241152
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- NII論文ID
- 130008144458
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- NII書誌ID
- AN10229989
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- ISSN
- 21885346
- 09158669
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- NDL書誌ID
- 032532555
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可