妊産褥婦の抑うつに関連する要因とその機序について

書誌事項

タイトル別名
  • Factors and mechanisms related to depression in pregnant and postpartum people
  • 妊産褥婦の抑うつに関連する要因とその機序について : マタニティ・ヨーガにおける心身相関
  • ニンサンジョクフ ノ ヨクウツ ニ カンレン スル ヨウイン ト ソノ キジョ ニ ツイテ : マタニティ ・ ヨーガ ニ オケル シンシン ソウカン
  • —Mind-Body correlation induced by maternity yoga—
  • ―マタニティ・ヨーガにおける心身相関―

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抄録

<p>本研究は,妊娠中にマタニティ・ヨーガを実施して,出産した女性の心身相関の状態について,明らかにしたものである.方法は,A県内で出産した妊産婦360名を4つの群(ヨーガ群168名,ビクス群97名,参加型群31名,介入無群64名)に分け,①妊娠に伴う不快症状,②抑うつ感,③出産に対する自己効力感,④児への思い,⑤クラス前後の血圧・脈拍の変化,⑥診療録データ等について,妊娠3ヶ月・9ヶ月,産後4日・2週・3か月の5回,自記式質問紙にて調査した.抑うつ感を表すEPDS得点9点以上の高得点者59名のうち36名(61.0%)がヨーガ群に属していた.ヨーガ群では,妊娠3ヶ月に比し妊娠9ヶ月に妊娠に伴う不快症状得点が73.9%低下し,EPDS得点は46.8%低下した.自己効力感を表すCSES11得点は妊娠3ヶ月に比し妊娠9ヶ月に40.8%増加し,児への思いを表すMIBS-J得点は産後4日に比し産後3ヶ月に73.9%低下していた.さらに共分散構造分析の結果から,妊娠中のマタニティ・ヨーガ実施は,妊娠に伴う不快症状を緩和させ,妊産褥婦の抑うつ感の減少と,自己効力感の向上,児への否定的感情の低下等の好影響が導かれることが示唆された.</p>

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