入出力性能調整法の調整精度向上方式の実現と評価

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タイトル別名
  • Implementation and Evaluation of Mechanism to Improve Regulation Accuracy with I/O Performance Regulation Method

抄録

サービスを提供するプログラムは,プロセッサ処理と入出力処理を繰り返す.利用者がこれらの処理速度を制御できれば,計算機の利便性を向上できる.そこで,著者らは,プロセッサ性能や入出力性能の調整法を提案した.ここで,入出力性能調整法は,入出力デバイスの処理時間と利用者が指定する性能から一定に保つべき目標の入出力時間を算出し,入出力要求の処理完了後に,理想の入出力時間になるまでOSのスリープ機能を用いて入出力システムコールの終了を遅延させる.近年,入出力デバイスとして普及しているSSDは,短い時間で入出力要求を処理するため,目標の入出力時間と必要な遅延時間も短くなる.これにより,必要な遅延時間がスリープ機能の動作可能な最短時間よりも短くなり,遅延させた入出力時間が目標の入出力時間を超過し,調整精度が低下する.そこで,必要に応じてビジーループによって遅延することで調整精度を向上させる選択的ビジーループ方式を提案する.評価により,提案方式は,入出力要求を短時間に処理する入出力デバイスにおいても入出力時間を精度良く調整できることを示す.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390573242799964160
  • DOI
    10.14923/transinfj.2021jdp7038
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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