人生100年時代、女性も男性も十分に能力発揮できる研究環境の実現~無意識のバイアスから自由に~例会シンポジウム2021とSJWS提言の分析に基づく考察

  • 塩満 典子
    文部科学省科学技術・学術政策研究所上席フェロー
  • 本間 美和子
    福島県立医科大学医学部准教授
  • 山田 惠子
    元札幌医科大学医療人育成センター准教、現石巻赤十字看護専門学校非常勤講師
  • 清水 美穂
    東京農工大学工学府材料健康科学寄附講座・客員准教授
  • 跡見 順子
    東京農工大学工学府材料健康科学寄附講座・客員教授、東京大学名誉教授

書誌事項

タイトル別名
  • “Realizinga research environment where both women and men can fully demonstrate theirabilities in the era of 100-year life~Free frombarriers of unconscious bias~” Analysis of SJWSRegular Meeting Symposium 2021 and the Proposals

抄録

<p>「第2次男女共同参画基本計画」(2005年12月閣議決定)では、科学技術分野は新たな取組が必要な分野として位置づけられ、女性研究者の採用の促進を図るための数値目標(目安:自然科学系全体として25%)が初めて設定された。これを受け、2006年度以降、女性研究者活躍促進のための施策が予算化された。しかし、我が国の研究者全体に占める女性比率は17.5%(2021年3月末現在)であり、国際的に見て極めて低い。また、上位職階では女性比率は更に減少する。この状況認識を背景に、一般社団法人日本女性科学者の会(SJWS)は、2021年9月26日に「女性科学者への期待なぜ女性科学者が増えないか」をテーマにシンポジウムを行い、提言を取りまとめた。本稿では、同年10月にSJWSが取りまとめた提言及びその基となったパネルディスカッションの内容の解説、並びに2005年3月に行われた提言内容との比較分析を行い、学術団体として行う提言活動の意義と今後の課題について考察する。</p>

収録刊行物

参考文献 (14)*注記

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