ヒトiPS細胞を活用した<i>in vitro</i>毒性評価への応用研究事例
書誌事項
- タイトル別名
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- The application of human iPS cells to <i>in vitro</i> toxicity assessment in drug research and development in Chugai
説明
<p>医薬品の非臨床研究段階において、培養細胞を用いたin vitroからの毒性評価アプローチは有望な候補化合物のスクリーニングや毒性メカニズムの解析等、種々の目的に応じた多様な役割を担っている。また、実験動物を用いたin vivo評価における種差を考慮した臨床への外挿性の考察や、臨床で懸念され得る毒性予測においては、ヒト細胞を用いたin vitroでの研究が重要となる。しかしながら、従来用いられている細胞株は評価に必要な機能が十分ではない場合があるほか、ヒト初代培養細胞では入手面のハードルやロット間差が存在し、in vitro研究における適切なヒト細胞の確保は大きな課題の一つとなっている。そのような中、ヒトiPS細胞はその増殖能及び分化の多能性から、従来の課題を克服し得る新たなヒト細胞ソースの一つとして期待され、様々な基礎研究の進展とともに創薬研究への応用が進められてきた。</p><p>本発表では、弊社内でこれまで進めてきた複数の異なる毒性学的視点に対するヒトiPS細胞を用いた応用研究事例を紹介し、創薬研究におけるその有用性や今後の可能性について議論したい。</p>
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 49.1 (0), W1-4-, 2022
日本毒性学会