段波による水面の不陸が浮上式建物に与える影響

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タイトル別名
  • The Effect of Bore-Induced Water Surface Steps on Floating Buildings

抄録

<p>水害に対するレジリエンスを高めた建物として、浮力により浮上する建物の提案が行われている。地球温暖化に伴う降水量の増加に対し、対応可能な浸水深を容易に調整できる有用なシステムと言える。しかし、浮上している状態は安定しているとは言い難く、真にレジリエントな建物とするには、周囲の水が建物に及ぼす種々の影響を考慮する必要がある。水流や水圧等による水平方向の外乱に対する検討が重要であることは容易に想像ができるものの、それ以外の状況に対しても慎重に検討を重ねなくてはならない。</p><p>そこで本稿では、段波によって水面に生じる不陸が浮上している建物に与える影響について検討を行う。段波の進行に合わせて建物に浮力を与え、鉛直方向の変形が一様でなくなった場合を模擬した解析を行い、建物に生じる力や変形について考察している。水平方向への検討だけでは十分な安全性を確保できないことを示す。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575263319796096
  • DOI
    10.11345/japannctam.66.0_65
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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