遮水シート表面からの亀裂が力学的特性に及ぼす影響評価

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タイトル別名
  • Evaluation of the effect of cracks from the surface of a geomembrane sheet on mechanical properties

説明

<p>廃棄物からの浸出水等による地盤や地下水の汚染を防止するため遮水工が設置される。プラスチックの酸化劣化は表面から進行し、やがて深部に空気中の酸素が徐々に拡散し樹脂強度も低下することから、遮水シートの劣化メカニズムを考察するには、表面から深さ方向にどれだけ劣化が進行しているかを分析することが重要であるが、遮水シートの深さ方向に関する研究はまだ十分ではない。本稿では、知見の少ない遮水シート表面からの亀裂が力学的特性に及ぼす影響を評価することを目的とし、表面粗さ分析、引張試験を実施することで深度別の劣化を評価した。結果、現場での25年以上の暴露に加え、70年に相当する促進暴露を行い紫外線劣化させたシートでも、亀裂の深さは50μmほどにとどまっており、引張強さ、破断時伸びの設計基準値を上回っていた。しかし、人工的に亀裂を300μmほど生じさせた場合、引張強さ、破断時伸びの設計基準値を下回った。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390575751443904000
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.33.0_387
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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