中国語オンラインチャットにおける「互怼(<i>Hudui</i>)」について:「叩き合い」を介した親密さを中心に
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- 儲 叶明
- 国立国語研究所
説明
<p>本稿は、中国語友人同士のオンラインやりとりにおける、遊びの叩き合いとしての「互怼(“Hudui”)」を取り上げ、それがどのように実践されているかを記述し、さらに「互怼(“Hudui”)」を通して中国語の対人コミュニケーションを論じるものである。その結果、「互怼(“Hudui”)」連鎖には、①“initial”と“counter”というペアとしてのやりとり、②記号資源の形態は異なるものの、“counter”の発話では、参与者が先行文脈における“initial”の発話をエスカレートして返していること、③対を為し、(絵文字、GIFを含む)多様な記号資源によって共同構築されている、という3点の特徴があることを明らかにした。また、中国の社会文化的コンテクストの中で日常的に生起するこうした「叩き合い」の背後には、「親しき仲こそ礼儀なし」という中国社会の対人コミュニケーションの規範性の存在の可能性があることを論じた。</p>
収録刊行物
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- ことば
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ことば 43 (0), 147-164, 2022-12-31
現代日本語研究会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390576118538926336
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- ISSN
- 24242098
- 03894878
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可