急性テオフィリン中毒に対して血液吸着療法を施行した1症例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of Acute Theophylline Toxicity Managed with Direct Hemoperfusion
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説明
<p>34歳の男性,主訴は嘔吐。深夜0時に自殺目的にテオフィリン(以下THP)200mgを54錠内服し,頻回の嘔吐から興奮状態となり,朝8時に救急搬送された。搬送時の意識は清明だが,興奮に伴う体動が著明であった。血圧134/63mmHg,心拍数107回/分で不整脈はなかった。THP血中濃度が124.0μg/mlと致死域であり,血液吸着療法(以下DHP)を行う方針としたが,体動が著明なため,鎮静下に気管挿管し人工呼吸管理下にDHPを施行した。THP血中濃度は,入院1日目と2日目に合計3回のDHPを施行後に25.1μg/mlに低下し,4日目に2.4μg/mlにまで自然低下した。5日目に人工呼吸管理より離脱し,8日目に退院した。THP血中濃度が100μg/ml以上の症例にDHPが推奨されているが,その導入および施行方法や施行回数に関する明確な基準はなく,本症例での経験を含めて文献的に考察した。</p>
収録刊行物
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- 日本臨床救急医学会雑誌
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日本臨床救急医学会雑誌 15 (4), 558-561, 2012-08-31
一般社団法人 日本臨床救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390576613228242944
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- ISSN
- 21879001
- 13450581
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可