非血縁者間末梢血幹細胞移植後にEBウイルス脳幹脳炎を発症した小児難治性急性骨髄性白血病の1例

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タイトル別名
  • Epstein–Barr virus encephalitis following unrelated peripheral blood stem cell transplantation in a child with AML

抄録

<p>非血縁者間末梢血幹細胞移植後,特徴的な画像所見から診断し治療介入したEBウイルス(Epstein-Barr virus: EBV)脳幹脳炎を経験したため報告する.症例はFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病の13歳男児.抗胸腺グロブリン(Anti-thymocyte globulin: ATG)を含む前処置でHLA-DR座1抗原ミスマッチ非血縁者間末梢血幹細胞移植後day 104に意識変容が出現した.頭部MRIで,両側対称性に視床,視床下部,内包,海馬傍回,中脳から延髄を主体にFLAIR,T2で高信号を認め,末梢血リンパ球のCD20陽性細胞増加所見と併せてEBV脳幹脳炎と診断した.Rituximabによる治療が奏功し神経学的後遺症なく回復した.後日,血液,髄液検体でのEBV-DNA陽性が判明した.移植ソースの多様化によりATGの使用が増え,同様な症例に注意が必要である.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390576668413008640
  • DOI
    10.11412/jspho.59.435
  • ISSN
    21895384
    2187011X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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