過敏性腸症候群の病態に応じた段階的治療戦略

  • 田中 義将
    九州大学大学院医学研究院病態制御内科学
  • 荻野 治栄
    九州大学大学院医学研究院病態制御内科学
  • 伊原 栄吉
    九州大学大学院医学研究院病態制御内科学 九州大学大学院医学研究院消化器代謝学

書誌事項

タイトル別名
  • A stepwise treatment strategy based on the pathophysiology of irritable bowel syndrome

抄録

<p>過敏性腸症候群の治療は食事と生活習慣を指導した後に,薬物療法の第1段階として消化管主体の治療を行う.第1選択薬として消化管運動機能調節薬,プロバイオティクス,高分子重合体を使用する.また,IBS分類に応じて下痢型には5-HT3拮抗薬,便秘型には粘膜上皮機能変容薬を投与する.症状の改善が不十分な場合は,優勢な症状に対して止痢薬,抗コリン薬,5-HT4刺激薬,下剤を追加する.さらに,漢方薬,抗アレルギー薬,胆汁酸関連薬や抗菌薬を考慮する.これらの薬物療法が無効な場合,第2段階として抗うつ薬,抗不安薬を用いた中枢機能の調整を含む治療を考慮する.さらに改善が得られない場合,心理療法を考慮する.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390576844714650880
  • DOI
    10.11405/nisshoshi.120.218
  • ISSN
    13497693
    04466586
  • PubMed
    36908140
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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