拡散テンソルトラクトグラフィーを利用した嗅神経の可視化

  • 鄭 雅誠
    東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Visualizing the olfactory nerve with diffusion tensor tractography

抄録

<p>本研究は,核磁気共鳴画像の応用手法である拡散テンソルトラクトグラフィーにより,嗅神経の描出をマウス,マーモセット,ヒトで行ったものである.嗅神経の走行を解析することで嗅上皮と嗅球の空間的相関性が可視化され,この対応図を「嗅神経地図」として提唱した.嗅神経地図により嗅上皮と嗅球が背側-腹側軸,内側-外側軸に沿って位置関係が保存されていることが明らかとなり,鼻腔内の嗅上皮分布も示された.本手法は将来嗅覚障害や手術の術前評価に臨床応用できる可能性を有している.</p>

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参考文献 (18)*注記

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