規範なき表面の哲学 : ダゴニェと奇形学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Philosophy of Surface without Norms : Dagognet and Teratology
- キハン ナキ ヒョウメン ノ テツガク ダゴニェ ト キケイガク
説明
論文
フランソワ・ダゴニェは、科学史の哲学として知られるフランス・エピステモロジーの流れに所属する哲学者である。本稿は、ダゴニェの哲学をその先行者であるガストン・バシュラールおよびジョルジュ・カンギレムと比較することを目的とする。鍵となるのは「奇形学」である。バシュラールとカンギレムは、規範への問いから奇形に関心を有しており、特にカンギレムは、その科学史研究において奇形学を調査している。ダゴニェも同様に奇形学に注目し、この分野の創始者であるエティエンヌ・ジョフロワ・サンティレールを評価している。しかし、ダゴニェは、先行者とは異なり価値の二元論を退けることで規範の問題を論じることはない。ダゴニェにとって奇形学はその表面の哲学を主張するために参照されている。
収録刊行物
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- 共生学ジャーナル
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共生学ジャーナル 7 161-183, 2023-03
大阪大学大学院人間科学研究科『共⽣学ジャーナル』編集委員会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390577199125260288
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- DOI
- 10.18910/90817
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- ISSN
- 24326755
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- HANDLE
- 11094/90817
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB