文化人類学からみるジェンダー : インドの事例から考える

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タイトル別名
  • Gender in Cultural Anthropology : A Case Study of India
  • ブンカ ジンルイガク カラ ミル ジェンダー : インド ノ ジレイ カラ カンガエル

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抄録

文化人類学におけるジェンダー研究は、植民地時代からの西洋と非西洋(東洋)の接触のもと、西洋社会では自明のものとされてきた男女の役割や規範、ジェンダー関係あり方が、世界の様々な地域社会で異なるという「発見」に端を発している。西洋の人々と異なる「東洋」のジェンダーのあり方は、サイードが「オリエンタリズム批判」を展開するなかで指摘するように、西洋の人々の目には「野蛮」、「奇異」、「エキゾチック」、「エロティック」なものとして映し出され、東洋に対する偏った思考を生み出していった。本稿では、文化相対主義の立場を取る文化人類学という学問が、こうした偏見にどのように向き合ってきたのかを論じる。また、インドの事例から、ジェンダーをめぐる諸課題とそれへの取り組みについて「オリエンタリズム批判」に立脚しながら考察する。

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