多周波の受信位相を用いて逐次往復時間推定を行う双方向測距法とその基本設計

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タイトル別名
  • A Two-Way Ranging Method with Successive Round-Trip-Time Estimation Using Phase of Multi-Frequency Signals and Its Basic Design

抄録

本論文では,見通し内環境において複数のキャリア波(以下,多周波)の受信位相を用いて逐次往復時間推定を行う双方向測距法を提案する.提案法では,二つの無線局間で多周波を双方向に伝送し,各無線局でその受信位相を取得する.更に,別途取得した粗精度の推定往復時間を入力として,2周波の受信位相差を用いる往復時間推定を,その2周波の周波数差を広げながら逐次的に繰り返すことで推定往復時間の精度を徐々に改善し,最後に1周波の受信位相を用いて高精度な推定往復時間を取得することで,高精度測距を行う.特性評価では,提案法を用いると,精度約1 mmの測距を行うために必要な受信品質を1周波の受信位相を用いる従来法と比較して緩和できることを示す.また,測距精度約1 mmの達成に必要な多周波の数は,測距を行う最低の受信品質に応じて定まることを明らかにする.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390577696510350464
  • DOI
    10.14923/transcomj.2022jbp3023
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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