SOGIに敏感な視点による家族社会学へ向けて

書誌事項

タイトル別名
  • Toward a Family Sociology Based on a SOGI-Sensitive Perspective

抄録

<p>本論の目的は,LGBTQ+の存在が可視化されるとともに,家族社会学などの家族研究が,どのように変化するのかを論ずることである.結論は,(1)今後,家族研究において,SOGIに敏感な視点が必要不可欠となり,SOGIの主流化が求められること,(2)これらは,家族を研究する者すべてにかかわる大変革であることである.SOGIに敏感な視点は,ヘテロセクシズムやシスジェンダー主義を克服する視点である.それらの克服には,ジェンダー学における女性学と男性学のとりくみと経験が参考となる.LGBTQ+の中心化によって,家族研究において自明とされていた概念や用語,調査デザインなどの見直しが必須であることが明らかになった.また,研究者には,その無意識のヘテロセクシズムやシスジェンダー主義について,自己省察が求められることも強調した.</p>

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参考文献 (2)*注記

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