性的マイノリティと家族研究:特集への招待

書誌事項

タイトル別名
  • Sexual Minorities and Family Studies

抄録

<p>本シンポジウムは,性的マイノリティの問題が家族研究と多様な関連を持つことを,あらためて幅広い家族研究者と共有することを目的として開催された.性的マイノリティに関する国内の議論は,かつてない盛り上がりを見せている.一般の人々の認知は高まり,基本的にポジティブな方向に社会意識が変化している.このような性的マイノリティをめぐる議論の動向は家族研究にどのような影響をもたらすのか.家族に対するカミングアウトの問題や,家族の定義への疑問,法制度の変化によりもたらされる影響など,多様な例があげられる.この領域の専門家が持っている知見を広く家族研究者全般で共有することの重要性はますます高まっている.シンポジウムでの議論は,この重要性が確認されるとともに知識の共有をめぐる困難さがあらためて確認された.</p>

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