多重通過帯域を有する低姿勢円偏波スパイラルアンテナの実現

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タイトル別名
  • Realization of a Low-Profile Circularly Polarized Spiral Antenna with Multi-passband Characteristics

抄録

本論文では,四つの通過帯域特性をもつ低姿勢円偏波スパイラルアンテナを提案し,その放射特性を解析と実験の両面から明らかにしている.4対のスロットをスパイラルアームに切り込み,多重通過帯域(2.4~2.7 GHz,3.4~4.8 GHz,5.1~5.7 GHz,6.4~9.0 GHz)を達成している.アンテナは下限動作周波数の2.4 GHzにおいて0.09波長の高さであり,低姿勢構造となっている.はじめに,スロットを切り込んでいない低姿勢円偏波スパイラルアンテナ(基本アンテナ)の放射特性を明らかにする.基本アンテナは,周波数2.4~9.0 GHz(比帯域約119%)にわたって5.5 dBi以上の利得,2以下の電圧定在波比(VSWR),3 dB以下の軸比を有している.次に,基本アンテナを多重通過帯域化する.四つの通過帯域では基本アンテナと同じ5.5 dBi以上の利得が維持されている.このとき,5以下のVSWR,3 dB以下の軸比,40%以上のアンテナ効率が得られている.最後に,アンテナを試作し測定を行い,解析結果の妥当性を確認している.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390578050260072576
  • DOI
    10.14923/transcomj.2022jbp3038
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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