金光教の組織化における教会制度と教えの関係
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- 藤井 麻央
- 東京工業大学 環境・社会理工学院 社会・人間科学系 博士課程
書誌事項
- タイトル別名
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- The Relationship between the Church System and Religious Beliefs in the Organization of Konkokyo
説明
<p>本稿では、明治中期から昭和初期に金光教が組織を整備する場面で、教会制度と教義がどのように関係していたか、森岡清美の宗教組織論を手掛かりにして考察した。その結果、森岡が日本の宗教運動体の原組織と指摘した信仰の導き関係を媒介とする派閥的結合が制度の間隙を縫って作用していくことがわかった。一方で、教義的にあるべき姿とされた「布教者や教会は神を前にして平等である」ことを体現する水平的結合の教会制度を構築して導き関係を統制する経過も明らかとなった。金光教では「手続き」と呼ばれる導き関係を「純信仰的」なものとして、教会制度において行使することを否定したのであった。このような金光教の中長期的経過を分析することによって、信仰の導き関係を媒介とする派閥的結合と金光教が備える平等観が拮抗する中で、教義が教会制度に対して規範的な力を有しながら両者が相互作用する展開過程が示された。</p>
収録刊行物
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- 宗教と社会
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宗教と社会 27 (0), 1-15, 2021-06-05
「宗教と社会」学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390578050260118912
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- ISSN
- 24241601
- 13424726
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可