栄養指導中の患者の行動に基づいた食塩摂取習慣の新たな指標(心不全患者を対象とした検討)

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  • A novel indicator of salt intake habits based on patient behavior during nutritional guidance in patients with heart failure

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抄録

<p>食塩制限の栄養指導において、従来使用されている食塩摂取量の指標は簡便性と客観性を兼ね備えているとは言い難い。今回われわれは、栄養指導中の心不全患者の行動に基づいた新たな指標について検討した。栄養指導において120gの野菜サラダを用意し、患者にいつもどおりに調味料をかけてもらい、調味料に含まれる食塩量を計算し、食塩摂取量の評価とした(以下、サラダ食塩量)。年齢で比較したところ、75歳以上の群は75歳未満の群に比べてサラダ食塩量が有意に多かった。サラダ食塩量は、食事調査法の1つである塩分チェックシートの合計点や、体液貯留の指標である細胞外水分比と有意な正の相関を示した。これらの結果は、心不全患者において、サラダ食塩量が患者の行動に基づいた食塩摂取量の評価方法として有用であることを示すだけでなく、食塩摂取習慣における「行動」は、意識や態度、体液貯留と関連があることを意味している。</p>

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