一次元区間上の施設配置メカニズムの戦略的操作の考察

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タイトル別名
  • Analysis of manipulation on mechanisms for a one-dimensional facility location problem

説明

<p>一次元区間上の施設配置メカニズムの近似アルゴリズムによる解析において,エージェントの効用の最小値が大きいほどよいとされる平等性にもとづく目的関数や,エージェントの効用の総和が大きいほどよいとされる効率性にもとづいた目的関数が用いられた.目的関数に対する近似比は1に近いほどよいとされる.中点メカニズムは平等性に基づく目的関数で1の指標をもち,効率性に基づく目的関数でも比較的よい値をもつ.また,ナッシュメカニズムは平等性に基づく目的関数,効率性に基づく目的関数の双方で比較的1に近い値をもつ.しかし,中点メカニズムとナッシュメカニズムは戦略的操作が可能な場合が存在する. そこで,本研究では中点メカニズムとナッシュメカニズムに対してエージェントの申告値を考えることで,2種のメカニズムの戦略的操作の考察を行う. 結果として,中央値メカニズムはエージェントの申告値の区間が小さい場合にあるエージェントが効用を1にする戦略的操作が可能な場合が存在する.一方でナッシュメカニズムでは非常に多くのエージェントが特定の値を申告する場合に1人のエージェントの戦略的操作の影響が非常に小さくなることを示した.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390578283197864320
  • DOI
    10.11517/pjsai.jsai2023.0_2f5gs502
  • ISSN
    27587347
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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