全国の消化ガス発生量・変動率に与える影響因子の抽出

DOI
  • 大本 拓
    国立研究開発法人 土木研究所 材料資源研究グループ
  • 宮本 豊尚
    国立研究開発法人 土木研究所 材料資源研究グループ
  • 重村 浩之
    国立研究開発法人 土木研究所 材料資源研究グループ
  • 岡安 祐司
    国立研究開発法人 土木研究所 材料資源研究グループ

書誌事項

タイトル別名
  • Extraction of factors affecting digestion gas generation and rate of change in Japan

抄録

<p> 下水道事業におけるカーボンニュートラルを推進するにあたり,嫌気性消化の重要性は一層高まっている。嫌気性消化の高度化にあたっては投入VSあたりのガス発生量やガス発生量変動率に影響を与える因子を理解することが重要である。そこで嫌気性消化に関するアンケート調査により全国の実態を把握し,ガスの増産やガス発生量の安定化に関係する因子の抽出を試みた。その結果,設計指針通りにガスが発生している処理場は約半数にとどまっていることが分かった。またガス発生量と変動率は関係があり,投入TS濃度や処理面積,消化日数,消化温度等が影響している可能性が示唆された。これらの因子は共線性を有する可能性があるため,データマイニングの一つであるラフ集合分析を用いて解析を実施した。ガス発生量と変動率双方に影響する因子として,投入TS濃度が4%以上と消化温度30℃未満が抽出され,重要な指標となることが想定された。</p>

収録刊行物

  • 下水道協会誌

    下水道協会誌 60 (731), 85-94, 2023-09-01

    公益社団法人 日本下水道協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390578780306137472
  • DOI
    10.24748/jswa.60.731_85
  • ISSN
    24342475
    00214639
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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