超解像度ライブセルイメージングに資する高速走査型イオンコンダクタンス顕微鏡の発展

  • 本田 航大
    名古屋大学大学院工学研究科電子工学専攻
  • 井田 大貴
    名古屋大学大学院工学研究科電子工学専攻
  • 高橋 康史
    名古屋大学大学院工学研究科電子工学専攻 金沢大学ナノ生命科学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Development of High-Speed Scanning Ion Conductance Microscopy for Super Resolution Topographic Imaging of Dynamic Structural Changes of Live Cells
  • チョウカイゾウド ライブセルイメージング ニ シスル コウソク ソウサガタ イオンコンダクタンス ケンビキョウ ノ ハッテン

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抄録

<p>細胞表面の動態観察は,細胞遊走や浸潤,分化などの理解に重要であり,高い時空間分解能かつ細胞へのダメージの少ないライブセルイメージング技術を必要とする.生理環境下で試料形状を非接触で計測可能な走査型イオンコンダクタンス顕微鏡(SICM)は,これまでに光学顕微鏡では可視化できないナノスケールの細胞動態の観察技術として活用されてきた.近年,SICMによる動態観察の課題である時間分解能を向上させるため様々な研究開発が進められており,細胞表面のエンドサイトーシスや微絨毛,神経細胞などの構造変化の可視化が可能となった.本稿では,SICMの高速化のためのハードウエア開発(ピエゾアクチュエータなど)からソフトウエア開発(プローブの走査方式)について概要を説明し,これまでに行われた高速化に関する研究について紹介する.</p>

収録刊行物

  • 顕微鏡

    顕微鏡 58 (2), 71-75, 2023-08-30

    公益社団法人 日本顕微鏡学会

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