1930年代東京電気の販売会社の実態について:
-
- 大内 秀二郎
- 近畿大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- Sales companies developed by Tokyo Electric Co. Ltd. in the 1930s:
- How wholesalers were “eliminated” or “integrated”
- 卸売商の「排除」と「統合」
抄録
<p> 本論文の目的は,官報において公告された商業登記や当時の紳士録,各種年鑑などの同時代的史料を活用して,1930年代の東京電気の販売会社の実態を,その設立の経緯や役員の構成,事業所の所在地から明らかにすることである。東京電気は1930年4月に東京市内に3つの販売会社を設立して以降,1939年までには全国(朝鮮を含む,北海道と台湾を除く)を8つのブロックに分割し,それぞれを地域販社が統括する体制を整備した。各販売会社の役員構成や設立の経緯は多様であり,有力電気商を統合して内部化するかたちで設立されたものもあれば,電気商の人・組織を活用せずにその影響を極力排するかたちで設立されたものもあった。多様な形態の販売会社の存在は,東京電気と有力電気商との複雑な関係性を示唆する。</p>
収録刊行物
-
- マーケティング史研究
-
マーケティング史研究 2 (2), 127-146, 2023-09-30
マーケティング史学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390579134177821312
-
- ISSN
- 24368342
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可