感染症流行下における学生の実習ストレス要因とストレス対処との関連

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タイトル別名
  • Stress Factors and Stress Coping Competence and Practical Training of Nursing Students During an Infectious Disease Pandemic
  • カンセンショウ リュウコウ カ ニ オケル ガクセイ ノ ジッシュウ ストレス ヨウイン ト ストレス タイショ ト ノ カンレン

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抄録

<p>本研究は,感染症流行下において,学生のストレス対処行動を強化するための教育的支援を検討するために,学生の実習ストレス要因とストレス対処との関連性を明らかする。A大学の看護学生80名を対象に質問紙調査を行った。感染症下における学生の実習ストレスに関して因子分析により【オンラインでの実習】,【感染症対応】,【看護の知識・技術】,【教員との関係】,【指導者との関係】という5因子を抽出した。5因子のうち,【オンラインでの実習】,【感染症対応】は感染症下の実習状況を反映したストレスであり,【看護の知識・技術】,【教員との関係】,【指導者との関係】は,感染症下の実習状況が影響を与えるが,平時における実習でも感じているストレスであった。【感染症対応】は,ストレス対処能力の下位概念である「処理可能感」と「有意味感」,ストレス対処行動の下位概念である「気分転換」と負の関連を示した。教育的支援として,教員は学生が感染に関して過度な不安を感じないように,実習前に臨床に即した感染予防の知識と行動を教授すること,学生の感染症対策を医療者の視点で学生と共にリフレクションすること,学生が感染症下でも可能な気分転換ができるよう環境を調整する必要がある。</p>

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