書誌事項
- タイトル別名
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- アイガモ ハナシガイ ガ スイデン ノ ドウブツソウ ニ オヨボス エイキョウ
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説明
<p>本研究では,アイガモの放飼が水田の動物相に及ぼす影響を明らかにするために,農林水産省農林水産技術会議事務局ら(2012)が公表した「農業に有用な生物多様性の指標生物調査・評価マニュアル」を基にアイガモを放飼せずに手取り除草を行った水田(対照区)とアイガモを放飼した水田(試験区)でアシナガグモ類,コモリグモ類,ウスバキトンボ,イトトンボ類および水生コウチュウ類を指標生物として,両者の生物多様性を比較した.試験区では,アイガモによるイネウンカ類の顕著な駆虫効果が認められる一方で,田面水に生息するウスバキトンボの幼虫と水生コウチュウ類に対する捕食圧も高かった.しかしながら,イネウンカ類の天敵であるアシナガグモ類とコモリグモ類の減少はみられず,アイガモの水田放飼は水田全体の生物多様性を大きく低下させるものではなく,むしろ生物多様性を高いレベルで維持することが示唆された.</p>
収録刊行物
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- 日本暖地畜産学会報
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日本暖地畜産学会報 66 (2), 61-65, 2023-09-30
日本暖地畜産学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390579686912111744
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- NII書誌ID
- AA12503853
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- ISSN
- 21851670
- 2185081X
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- NDL書誌ID
- 033112463
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可