骨盤および左大腿骨の気腫性骨髄炎の1例

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • A case of emphysematous osteomyelitis of the pelvis and left femur

この論文をさがす

抄録

<p>症例は55歳男性。頸部痛が出現し, 翌日, 前医に救急搬送された。血液検査で炎症反応高値, 血小板減少。CT画像で股関節包の腫脹と周囲の筋肉内にガス像, 大腿骨や骨盤の骨髄にもガス像があり, ショック状態のため当院救命救急センターに転送された。体幹部造影CT検査で左股関節に液体と気腫性病変, 骨盤や大腿骨の骨髄内に気腫性病変, 左大腿骨周囲の筋層内・筋層間にも気腫性病変がみられ, 気腫性骨髄炎と診断した。内科的治療を優先させて呼吸および循環動態の安定化を図り, その後, 膿瘍に対して複数回の切開排膿・洗浄デブリドマン術を必要とした。気腫性骨髄炎は, 国内で報告例も少ないが, 致死率の高い疾患である。今回, 治療に難渋しながらも患者を救命することができたため報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ