3回の同種造血幹細胞移植後の末期腎不全に対し生体腎移植を施行したPhiladelphia染色体陽性急性リンパ芽球性白血病

  • 西島 暁彦
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 新谷 直樹
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 太田 哲人
    がん・感染症センター都立駒込病院 腎臓内科
  • 須田 潔子
    がん・感染症センター都立駒込病院 精神腫瘍科
  • 尾本 和也
    東京女子医科大学病院 泌尿器科
  • 石田 信也
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 吉岡 康介
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 黒澤 修兵
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 日野 裕太郎
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 妹尾 寧
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 五十嵐 愛子
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 押川 学
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 濵村 貴史
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 遠矢 嵩
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 清水 啓明
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 名島 悠峰
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 小林 武
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 原口 京子
    がん・感染症センター都立駒込病院 輸血・細胞治療科
  • 奥山 美樹
    がん・感染症センター都立駒込病院 輸血・細胞治療科
  • 大橋 一輝
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 土岐 典子
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科

書誌事項

タイトル別名
  • Kidney transplantation for end-stage renal disease after third allogeneic hematopoietic stem cell transplantation for Philadelphia chromosome-positive acute lymphoblastic leukemia
  • 3カイ ノ ドウシュ ゾウケツ カンサイボウ イショク ゴ ノ マッキ ジンフゼン ニ タイシ セイタイ ジン イショク オ シコウ シタ Philadelphia センショクタイ ヨウセイ キュウセイ リンパ ガキュウセイ ハッケツビョウ

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抄録

<p>18歳男性。Ph染色体陽性急性リンパ性白血病の再発に対し,同種骨髄移植(BMT)を実施された。初回移植から3ヶ月後に再発し,2回目のBMTを施行された。2回目のBMTの4ヶ月後に再発し,20歳3ヶ月時に父からのHLA半合致(ハプロ)移植を実施された。ハプロ移植後day29には分子学的寛解を確認し,以後再発は認めていない。移植後3年2ヶ月に血栓性微小血管障害症に伴う末期腎不全で透析導入となった。ハプロ移植7年10ヶ月後,父から生体腎移植を受け拒絶なく透析を離脱した。腎移植時点では拒絶予防目的にmethylprednisolone,tacrolimus,mycophenolate mofetilを導入されたが,腎移植後に速やかに減量しつつ,拒絶を来たすことなく経過している。本症例は3回目の同種移植で長期寛解を維持し,同一ドナーからの腎移植によって腎機能も改善した。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 65 (1), 7-12, 2024

    一般社団法人 日本血液学会

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