デジタル・シティズンシップ教育と情報モラル教育の関係をどのように捉えるべきか

書誌事項

タイトル別名
  • How should we view the relationship between digital citizenship education and information morals education?

抄録

情報モラル教育とデジタル・シティズンシップ教育の関係について、次の3つの観点から検討する。一つ目は、デジタル・シティズンシップ教育と情報モラル教育の包含関係である。二つ目は、デジタル・シティズンシップ教育とシティズンシップ教育の関係である。そして三つ目はデジタル・シティズンシップ教育と教科教育の関係である。デジタル・シティズンシップという概念は情報モラルよりも遥かに広い概念である。しかもその概念は日本の基本法である2021年に成立した「デジタル社会形成基本法」に含まれている。また、イギリスのシティズンシップ教育の事例から、シティズンシップ教育には道徳教育が含まれる。ただし、その道徳教育は受動的なシティズンシップではなく、能動的なシティズンシップに繋がるものでなければならない。そして、デジタル・シティズンシップ教育はESD(持続可能な開発のための教育)やグローバル・シティズンシップ教育、メディア情報リテラシーなどの他のユネスコのプログラムを統合する概念である。日本は、今後の教育政策にデジタル・シティズンシップ教育を導入することが必要である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390580605027126912
  • DOI
    10.15002/00030073
  • HANDLE
    10114/00030073
  • ISSN
    24350338
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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