東京工芸大学に残されていた六櫻社式天然色印画とそのネガフィルム

書誌事項

タイトル別名
  • Rokuoh-sha Style Color Prints and their Three-color Separation Negative Films left behind at Tokyo Polytechnic University
  • トウキョウ コウゲイ ダイガク ニ ノコサレテ イタ ロクザクラシャシキ テンネンショク インガ ト ソノ ネガフィルム

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抄録

株式会社小西六(現,コニカミノルタ株式会社)が昭和 15 年(1940 年)11 月に発表した六櫻社式天然色印画法に関しては, 現物資料が乏しく詳細は不明であった.しかし,その開発者の江頭春樹が創立時からの理事であり教育にも関わった小西 寫眞専門學校,後の東京工芸大学短期大学部(現,東京工芸大学芸術学部)に「江頭先生標本二千点」と題して,その研 究資料の一部が未整理のまま保存されていた.これを解析した結果,この資料の大部分は昭和 10 年代初頭(1935 年〜)から昭和 18 年(1943 年)ごろまでの,トライパッ ク式『さくら三色用フヰルム』による三色分解ネガと『さくら發色轉現紙』によるカラープリント,およびその研究試作 品を含む実物資料であることが解った.

収録刊行物

  • 日本写真学会誌

    日本写真学会誌 86 (2), 135-142, 2023-05-20

    社団法人 日本写真学会

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