富士フイルムにおけるカメラ産業史

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タイトル別名
  • Camera Industry History at Fujifilm
  • フジ フイルム ニ オケル カメラ サンギョウシ

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抄録

富士フイルム株式会社(当時は富士写真フイルム株式会社)は,フィルムの国産化を目指して 1934 年に足柄(神奈川県) を本社に創業しました.1940 年に同社小田原工場内に光学ガラス工場を,1944 年には富士写真光機株式会社を設立して, 本格的な光学製品の製造に着手しました. 1948 年には同社で初の 6 × 6 cm 判スプリングカメラ「フジカシックス 1A」を発売し,その後もコンパクトカメラ,一 眼レフカメラ,中判カメラなど,ファミリーフォトからプロ分野まで,幅広い使用者に向けた機種を多数送り出しました. その間,世界の写真市場を大幅に拡大したレンズ付きフィルムの「写ルンです」やインスタント写真システムの「フォト ラマ」,「チェキ」の開発などで新しい写真の楽しみ方も切り拓いてきました. また,将来のデジタル時代の到来を早くから予見し,イメージング分野では 1988 年には世界で初めてデジタル方式で画 像記録を行うフルデジタルカメラを発表しました.今日のデジタルカメラ隆盛の先鞭をつけ,現在も常に新しい写真と映 像の楽しみ方を追求し続けています.

収録刊行物

  • 日本写真学会誌

    日本写真学会誌 86 (4), 366-374, 2023-11-20

    社団法人 日本写真学会

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