地域に賦存する未利用資源由来の炭酸ガス施用による施設園芸を志向した炭酸ガスの空間的な需給ポテンシャルの解析 -持続可能な食料生産基盤を目指して-

書誌事項

タイトル別名
  • ANALYSIS OF SPATIAL SUPPLY-DEMAND POTENTIAL OF CO<sub>2</sub> GAS ORIENTED TO GREENHOUSE HORTICULTURE THROUGH CO<sub>2</sub> ENRICHMENT FROM UNUTILISED LOCAL RESOURCES - TOWARDS A SUSTAINABLE FOOD PRODUCTION INFRASTRUCTURE -

抄録

<p> 本研究では,食料生産で重要な役割を果たしている施設園芸の複合環境制御におけるキーテクノロジーのひとつである炭酸ガス施用に着目して,地域に賦存する未利用資源を利活用して得た炭酸ガスの空間的な需給バランスを定量的に把握した.分析の結果,未利用資源由来の炭酸ガス施用を想定した場合,農業の持続性の高い農用地内において47都道府県中35都道府県で需要を満足しており,炭酸ガス回収の技術進展に伴い持続可能な施設園芸の生産基盤となりうるポテンシャルを有すること,またその需給特性は供給セクターにより異なり,特に清掃工場において十分に需要を充足することがわかった.本研究で評価指標とした充足率や地理情報をもとに,セクターごとに供給ポテンシャルの高い地域を抽出できることから,今後の高度な食料生産で重要視される炭酸ガス施用に地域の未利用資源を活用することによる,強靭で持続可能なサプライチェーンの構築を支援する基礎的なツールを提供しうるものといえる.</p>

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参考文献 (5)*注記

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