Diltiazem-Associated Photodistributed Hyperpigmentation

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抄録

<p>患者:74 歳,女性</p><p>主訴:顔面の色素沈着</p><p>既往歴:高血圧,シェグレン症候群</p><p>薬歴:ジルチアゼム塩酸塩(へルベッサーR®カプセル)100 mg/day,バルサルタン(ディオパン®錠)40 mg/day を 2 年前から内服していた。</p><p>現病歴:初診の半年ほど前から顔面に小色素斑がみられるようになり,次第に増加し,色調が濃くなってきたため近医より紹介された。</p><p>現症:顔面,前頚部に灰青色の小色素斑が散在・集簇していた。特に口囲,下眼瞼に多くみられた(図 1 )。</p><p>病理組織学的所見:表皮基底層には軽度の液状変性がみられ,真皮上層にメラノファージが観察された。</p><p>診断と経過:ジルチアゼムによる Diltiazem-associated photodistributed hyperpigmentation(DAPH)と診断し,ジルチアゼムを休薬させるとともに,タクロリムス軟膏の外用と遮光を指示した。色素斑は次第に消退し,約 1 年 6 カ 月後にはほとんどみられなくなった(図 2 )。</p>

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 86 (1), 3-4, 2024-02-01

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (1)*注記

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