携帯電話周波数帯電波ばく露時の医療用埋込金属プレートに起因した温度上昇と局所SAR空間平均寸法の相関検討

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タイトル別名
  • Numerical Estimation of the Correlation between Temperature Rise due to Medical Metal Plate Implants and Spatial Averaging Dimensions of Local SAR When Exposed to Mobile Phone Frequency Band Radiation

抄録

医療用金属プレートを埋め込んだ人体に電波をばく露したときの生体組織内の温度上昇を評価した.FDTD法に基づく数値解析を行い,携帯電話周波数帯の電波を照射したときの,埋込金属プレートによる共振現象に起因した局所的なSAR上昇を計算し,それを熱源とする生体熱輸送方程式を解くことで,定常状態における生体組織内の温度分布を推定した.均質媒質を及び数値人体モデルを用いて推定したSAR分布及び温度分布から,特定の条件において埋込金属プレートに起因し上昇する局所SARの最大値と温度上昇の最大値はそれぞれ異なる位置で観測されること,及びSAR上昇は金属プレート近傍の微小な領域に集中することを述べた.次に10 g,1 g,0.1 g等の質量で平均化したSARを算出し,10 gのような大きい質量で平均化したSARでは,金属プレート近傍で生じる局所的な温度上昇との相関が低いことを明らかにした.そのうえで,医療用埋込金属プレート近傍で生じる温度上昇と相関が高い局所SARの平均寸法を検討した.

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581070826586368
  • DOI
    10.14923/transelej.2023pjp0005
  • ISSN
    18810217
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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