藍からはじまる蛍光性トリプタンスリン研究

書誌事項

タイトル別名
  • Fluorescent Tryptanthrin Related to Antibacterial and Antifungal Components Extracted from Plant Indigo

抄録

<p>本州最北端の青森県にある国立大学の弘前大学では,2000年から植物の藍から抽出されるトリプタンスリンに関する研究がスタートし,アトピー性皮膚炎の原因菌であるマラセチア・フルフル菌に対して高い抗菌性を示すことや,接触性皮膚炎に対して抑止効果があることなどを報告してきた。その研究の過程で,いくつかのトリプタンスリン誘導体を合成し,抗菌性に対する構造活性相関を調べていたところ,トリプタンスリンの2-位にアミノ基を導入した2-アミノトリプタスリンが強い蛍光を示すことを偶然見つけ,蛍光色素としての研究が新たにスタートした。本稿では,これまで弘前大学で行われてきた,蛍光性トリプタンスリンの研究について紹介する。</p>

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 97 (3), 86-90, 2024-03-20

    一般社団法人 色材協会

参考文献 (9)*注記

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