内視鏡消毒剤中オルトフタルアルデヒドの高感度蛍光定量法の開発

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タイトル別名
  • Development of a highly sensitive fluorescence assay for orthophthalaldehyde in endoscopic disinfectants

抄録

内視鏡は、結核菌等による細菌感染を防ぐため使用前に0.55%のオルトフタルアルデヒド(OPA)を主成分とする高水準消毒剤を用いた専用装置で自動洗浄される。この際、消毒剤は繰り返し使用により徐々に薄まるため、洗浄装置内の消毒剤濃度が有効濃度域内かを随時モニターする必要がある。吸光光度法を原理とした現行のOPA濃度計は精度や感度が十分とはいえず、消毒剤中色素が定量結果に影響しうる問題もあった。本論文では消毒剤中OPAの感度、精度、特異性に優れた蛍光定量法の開発を報告する。開発した定量法により消毒剤中OPAは、0.20-0.55%の範囲で良好な定量性を示し、OPAの洗浄能力の下限付近である0.27―0.33%においても0.01%刻みの濃度で良好な定量性を与えた。本法は現行の濃度計よりも精度や感度が優れ、かつ試薬と消毒剤の混合だけで誰でも簡単に再現性の高い定量を可能とすることから実利用が期待できる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581148795343616
  • DOI
    10.60390/lifelongwellbeing.1.0_15
  • ISSN
    27591700
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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