ライフキャリアの視点からみた 高校生の「情報社会を生きる」ことに関するイメージの調査・分析 : 「進学校」と「進路多様校」の比較を通して

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タイトル別名
  • High-school Students’ Idea of Living in the Information Society from a Life-centered Career Perspective : A Comparison between Preparatory and Career-diverse Schools

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抄録

近年のキャリア教育においては,仕事だけに偏重しない多様な人生上の役割に着目したライフキャリア教育が注目されている。しかし,従来のライフキャリア教育には,これからの情報社会の視点が欠けていることや,進路多様校を対象とした実践が少ないことが課題として指摘されている。そこで本研究では,進路多様校の生徒を対象とした情報社会におけるライフキャリア教育の内容構築に向け,進学校と進路多様校の高校生を対象に「生きる上で重視する人生上の役割」と「情報社会のイメージ」に関する調査を行った。その結果,高校生は人生の「仕事」「家庭生活」「余暇」を特に重視することがわかった。また,進路多様校の生徒は,情報社会におけるこれらの負担は減少すると捉えており,時間は「仕事」「家庭生活」が短くなる一方で,「余暇」は増加すると捉えていた。そして,進路多様校の生徒は情報社会を生きることに楽観的な印象を有する一方で,リスクなど負の側面をイメージする生徒は少ないことがわかった。

収録刊行物

  • 教科開発学論集

    教科開発学論集 12 49-59, 2024-03-31

    愛知教育大学大学院・静岡大学大学院教育学研究科共同教科開発学専攻

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