自閉症スペクトラム児の報告行動を促進する効果 ̶ 大学探検中の撮影を通して ̶

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of promoting reporting behavior in children on the autistic spectrum. - through filming during a university expedition -
  • 自閉症スペクトラム児の報告行動を促進する効果 : 大学探検中の撮影を通して
  • ジヘイショウ スペクトラムジ ノ ホウコク コウドウ オ ソクシン スル コウカ : ダイガク タンケン チュウ ノ サツエイ オ トオシテ

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説明

本研究は自閉症スペクトラムを持つ小学4年生男児2名を対象に報告言語行動の指導を行った。対象児は筆者とともに10分間「大学探検」として、大学構内を散策したのち、母親の待つ部屋に戻って、探検中に見てきた内容について報告を行った。2名とも初めは報告行動が生起しなかったが、報告をするように伝えるという少ない介入をするだけで報告できるようになった。また、大学探検中に録画できる機材を持たせたところ、報告行動の促進には繋がらなかったが、母親との会話が長くなった。自然な場面設定で実施した方が、報告量は増加しないが、報告言語行動自体は習得し維持しやすいため、量を増やすことよりも、報告行動をきっかけとした会話を広げることの重要性が示唆された。

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