The Neurogenic Bladder Symptom Scoreの日本語訳の作成

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タイトル別名
  • DEVELOPMENT OF JAPANESE TRANSLATION OF THE NEUROGENIC BLADDER SYMPTOM SCORE

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抄録

<p>(目的)The Neurogenic Bladder Symptom Score(NBSS)の標準版と短縮版の日本語訳の作成</p><p>(対象と方法)英語版NBSSの日本人医療従事者と非医療従事者による順翻訳,英語を母国語とする2名の翻訳者による逆翻訳,翻訳参加者によるハーモナイゼーション,脊髄障害患者15名を対象とした患者インタビューを行った.</p><p>(結果)順翻訳,逆翻訳,ハーモナイゼーションの段階では,英語と日本語の構文の違いに起因する部分以外に,翻訳上大きな問題となった質問文や選択肢はなかった.患者インタビューにおいて,NBSSへの回答所要時間の中央値は,標準版が7.0分,短縮版が3.0分であった.質問票への回答が難しかったとした対象者はいなかったが,質問10(短縮版では質問7)の質問文,質問19と22の選択肢に関する指摘がそれぞれ,6名,3名,5名からあり,開発者と逆翻訳者への照会を行いつつ日本語訳を確定した.</p><p>(結論)多段階の検討過程を経て,言語的に妥当と考えられるNBSSの日本語訳である神経因性膀胱症状スコア日本語訳 version 1.0の標準版と短縮版が完成した.本質問票が活用され,神経因性下部尿路機能障害患者の患者報告アウトカムに関する研究がより一層推進されることが望まれる.</p>

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参考文献 (17)*注記

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