口腔顔面痛に対するボツリヌス毒素効果メカニズム

DOI
  • 松香 芳三
    徳島大学大学院医歯薬学研究部顎機能咬合再建学分野
  • 山本 由弥子
    岡山大学学術研究院医歯薬学域病原細菌学分野
  • Raman Swarnalakshmi
    徳島大学大学院医歯薬学研究部顎機能咬合再建学分野
  • 生田目 大介
    徳島大学大学院医歯薬学研究部顎機能咬合再建学分野
  • 岩浅 匠真
    徳島大学大学院医歯薬学研究部顎機能咬合再建学分野
  • 大倉 一夫
    徳島大学大学院医歯薬学研究部顎機能咬合再建学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Botulinum Toxin Mechanisms for Orofacial Pain

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説明

目的:ボツリヌス毒素治療は口腔顔面部において,筋筋膜性口腔顔面痛,神経障害性疼痛,片頭痛などに効果があると報告されている.本総説では,三叉神経支配領域における神経障害性疼痛に対するボツリヌス毒素の効果メカニズムに関する我々の基礎研究を中心に解説する. <br>ボツリヌス毒素効果メカニズム:我々の研究では,Alexa488色素でラベルしたボツリヌス神経毒素重鎖C-端50 kDaを末梢皮内に投与すると,感覚神経節に到達することが観察された.また,ボツリヌス神経毒素を末梢皮内投与すると,末梢神経障害性疼痛行動を減弱することが観察され,感覚神経節におけるFM4-64の遊離を抑制した. <br>結論:末梢皮内投与により,ボツリヌス毒素は軸索輸送後,感覚神経節に到達し,神経伝達物質の遊離を抑制する可能性が理解できた.

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