経路案内における道路ネットワークの密度を考慮した地図提示手法

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Map Presentation Method for Route Navigation Considering Load Network Density

抄録

地図のズーム操作を含めて,移動中のスマートフォンの操作回数を減らすことは重要である.本研究では,歩行者や自転車向けの経路案内サービス利用中に,経路と現在位置に応じて,地図のズーム操作を自動的に行う手法を提案する.経路案内サービス利用時に,周囲の環境と地図との照合を行うために適切な地図のズームレベルは,現在位置周辺の道の複雑さに対応付けられると仮定し,道の複雑さの指標として,経路案内に特化した道路ネットワーク密度を提案する.同指標は道路ネットワークデータに基づき,経路案内において進行方向の情報が特に重要であることを考慮する.続いて,経路上の各地点におけるズームレベルを,地図アプリケーションのズーム操作ログと,道路ネットワーク密度の関係に基づき決定する手法を提案する.提案手法を定量的に評価し,特に,郊外と住宅街の境目などの,道の複雑さが大きく変化する地点において,提案手法が有効であることを確認した.また,提案手法を経路案内アプリケーションとして実装して動作を検証し,経路上でのユーザの移動に合わせて,自然なズームレベルの変更が行われることを確認した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581412163988864
  • DOI
    10.14923/transinfj.2023dep0004
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ