デジタル時代における組織能力とその醸成~組織プロセスの中でのデータの価値転換~

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タイトル別名
  • Organizational Capability and Its Development in Digital Era: Transforming the Value of Data within Organizational Processes

抄録

本稿では、組織におけるデータ利活用と組織能力との関係について、既往の研究を踏まえて理論的枠組みを提唱し、具体的な事例を観察することにより、データ資源は組織プロセスを経てはじめて経済的価値に変換することを示した。その過程には、異なる組織プロセスが見出されており、作業のデジタル化を図る組織プロセス(デジタイゼーション)、事業のデジタル化を図る組織プロセス(デジタライゼーション)から、さらに提供価値そのもののデジタル変革を試みる組織プロセスとしてのデジタルトランスフォーメーションの3つがあること、また後者になるにつれて企業変革の側面が強くなることを示した。加えて、そこで求められる組織能力としては、IT(information technology)リテラシーに関係するDI(digital innovation)組織力、部門間の調整や事業プロセス変革を行うための変革力、そして決定的な要因と思われる、DI組織力や変革力をサポートするリーダーシップが含まれる。 これらの枠組みをもとに、データの経済的価値と資産としての位置付けをどのように捉えれば良いのかについて考察を行った。

収録刊行物

  • 経済分析

    経済分析 209 (0), 44-69, 2024-03-29

    内閣府経済社会総合研究所

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390581412164093440
  • DOI
    10.60294/keizaibunseki.209.0_44
  • ISSN
    27589900
    04534727
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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